カメラを持って街に出よう
カメラを持って街にでかけてみよう!
陽気のいい季節には小さなカメラで大きな発見をしよう。
街撮りぶらぶら散歩で新たな発見をしよう。
今はスマフォの時代。あんな小さなデバイスで高画質な写真を捕えることができるって素晴らしいと思います。
写真どころか動画も音声も,しかも、音楽を聴きながらなどとあまりにも便利すぎる機能がたくさん詰め込まれている。
高級な幕の内弁当のようだ。
しかもスマフォ内で編集から画像処理までして尚且つ投稿やメールで添付してストックまでしてくれる。
お弁当屋さんに黒猫ヤマトさんが一緒についてきてくれるようなものだ。
こんな便利なものをもっと写真で楽しんで自分なりのフォトギャラリーを作るのも面白い。
当然、既にやっておられる方はたくさんいるけれど新しい発見は日々是好日だ。
写真は誰でも簡単に撮れるようになった。
デジタル写真の進化とともに写真というカテゴリーが大きく変わってもう10年以上の歳月が経っている。
僕自身はずっとアナログの世界にいたわけだがやはりアナログの世界で培った技術は捨てがたい。
撮り方や見せ方も大きく変わって自分の作品を白日の下にさらしながらの評価も得られるようになった。
では何が大きく変わったんだろうか
- デジタルカメラになったら露出計持たなくなった。
- デジタルカメラになったらカラーメーターいらなくなった。
- デジタルカメラになったらフィルムいらなくなった。
- デジタルカメラになったら現像という大きな作業がなくなった。
- デジタルカメラになったら暗室が要らなくなった、dark roomとは言わなくなりadobeでいうところのlight roomというようになった。
簡単にいうとこんなところだろうか。
デジタル一眼レフという言葉も最近あまり聞かなくなった。
DSLRなどと(Digital Single Lens Reflex)言ったりデジイチといったり様々だが気楽に持ち運べるようになったことは確かだ。
フィルムカメラの時は持ち物が多かった。
フィルムをいくつかの種類を持ち出さなければならなかった。
ISO感度を(とうじはASA感度)変えたものを数種類。
例えば35ミリ一眼レフの場合ISO64~400くらいのものまでを撮影するシーンをあらかじめ想定して用意することが必至であった。
もちろん昼間のシーンが多いわけだが、とは言っても室内、室外のロケ現場ではやはり目まぐるしく変わる光の量(露出)に露出値を露出計という道具を使い適切な光の量をカメラ内にあるフィルムに焼き付けて上げるわけだが僕たちが使うのはポジフィルムスライド用(ポジティヴフィルム陽画フィルム、つまり現像済みのリバーサルフィルムを映写機に充填し、スクリーンに向けて拡大像を投影するもの)なのでラチチュードが狭い。
ラチチュードというのは今の言葉でいえばダイナミックレンジのことだ。
白から黒までをいかに色が消えてしまわないよう、またはつぶれてしまわないように
露光を中庸化しながら焼き付けていくかということだ。
光の足らない場所は当然、黒くなってつぶれてしまう。
その逆に光がたくさん当たっている場所は白く飛んでしまう。
その暗いところから明るいところの範囲をフィルムの持つ特性の中にうまく収めてあげる必要があった。
いまも同じではあるけれどカメラの技術やセンサーの進化、そして一番大きいのはそれを処理してあげる現像ソフトの大きな変革だろうと思う。
当時の持ち物はもちろんフィルムなのだが大体一回のロケでファッション撮影の場合
36枚撮り2本を通常に考えると衣装替えを含めて15シーンから20シーン
そうなると30本から50本は撮影する勘定になる。
その他にポラを切る。
一眼レフカメラ 2台
レンズ 一式 人物の場合は長球 単レンズ3~5本
35ミリフィルム 50~70本
ポラロイド 5ケース
露出計
手持ちのストロボ
レフ版
ハレ切り
ガムテープ
セロテープ
パーマセルテープ
ピンチ(洗濯ばさみ)
三脚
バッテリー積層
なんていう持ち物になる。
僕の先生だった細谷秀樹氏は長球主流派、現像増感派そして無口派。
それを60センチ×45センチ×25センチのジュラルミントランクで2つにまとめて電車で集合場所などへ出かける。
当時の撮影スタイルといえばこんな感じだったと思う。
アシスタント時代も貴重な体験だ。
いずれ、アシスタントの心得みたいなものも書いてみようと思う。
むしろ、写真を撮るための必要な要素はこちらのアシスタント心得のほうが実践的に役に立つかもしれない気がする。
たまにモノクロの撮影になれば現像という仕事が待っている。
僕はモノクロが好きだったので意外と苦にならなかった。
一人黙々と暗室で撮済みのフィルムをリールに巻き込んで現像タンクに入れる。
もちろん真っ暗闇の中で手探り状態でやるわけだが慣れればたいしたことはない。
35ミリフィルムはフィルム自体が硬いテンションを持っているのですんなりするする巻いていけるがブローニー120サイズになるとそうはいかない。
幅が広いので折れ曲がったりリールにうまく巻き付いてくれないときがあったりして現像ムラを起こすので要注意だ。
などと今のデジタル時代を横目で見ながら当時を少し振り返ってみた。
もっと写真を!
写真の目的は記録がメインの目的だが、もっと写真を楽しもうという娯楽趣味が一番合っているような気がする。
もちろん記録してそれを自分のために使ったり商用で使ったりと自由に自分なりの表現手段としてデジタル写真は使いやすくなってきている。
この先もっと進化していくだろうと思う。
もっと扱いやすく画像処理ができるようになるだろう。
現像ソフトといえばAdobe Photoshopが代表的だがむしろこのソフトは画像の処理にたけているし機能が多すぎて僕自身でも戸惑うことがあるが素晴らしく良くできている。
画像の変形や合成などをあまり使わない人にはCapture Oneというソフトが向いているかもしれない。
このソフトも海外のものだがPHASE ONE社が扱っているものだがこれの素晴らしいのは強い画像が作れるというものだ。
大きく画像が乱れるということはなくとても良いと思う。
上記の2つに絞ることはなくたまたま僕はこれをずっと使ってきて使いやすいという印象から書いてみた。
撮影した画像を綺麗に後処理をして行くことは大事な作業の一つ。
露出補正したり、コントラストを補正したり、汚れを除去したりといろいろやることが出てくる。
(このハイビスカスもスマフォで撮影して少しコントラストを上げて発色を良くしてみました。)
その作業も写真を撮るという入り口から綺麗にして出口まで送ってあげる、
いうなれば、生まれて育てて嫁に出すみたいな行為に似ているかもしれない。
これからこのブログで少しずつ写真を撮るための一歩を自分なりにまとめていこうと思う。
もちろん撮影シーンに合わせた撮り方なども書いてみようと思っています。
写真はスマフォと一緒に持ち歩く時代。
カメラも一緒に持ち歩いている。
写真のノウハウも一緒に持ち歩けるようなことを書いていこうと思う。
このつぎは写真の基礎的な事を少し書かせてもらおうと思っている。
写真の歴史や、画家の話や、絵画から生まれた写真の表現手法など雑学的な事も少し知識として勉強しておくと、きっとのちに写真を撮るための役に立つことができるだろう。
カメラオブスキュラやダゲレオタイプやら出てくるけれど写真機という構造が分かって面白いと思う。
今回はプロローグとして書いてみました。
今回は写真をすでにやっている方にはあまり役に立たないかもしれませんが何かの縁で読まれる方がいらしたらさっと流していただければ幸いです。
ありがとうございました。